宮城県石巻市女川町にある寺間港(てらまこう)は、2024年に開通した出島大橋によって、一気に身近な存在になった注目の釣り場です。これまで離島だった出島へ車でスムーズに渡れるようになり、「ちょっと行ってみるか」が現実的になりました。
寺間港は出島港のすぐ隣に位置する比較的大きな港で、アイナメやソイなど根魚の魚影が濃いのが大きな魅力。ポイントも多く、季節ごとに狙いが変わるため、何度通っても楽しめます。
また、駐車場所などいくつか守るべきルールはあるものの、それさえ守ればトイレや自販機も利用でき、快適に釣りができる環境が整っています。アクセス・釣果・快適さのバランスが取れた寺間港は、初心者からベテランまで幅広くおすすめできる釣り場です。
寺間港 中央部

まず最初に紹介するのは、寺間港の中央部です。
寺間港で釣りをするうえで必ず押さえておきたい注意点として、岸壁や堤防への駐車は禁止されています。その代わり、港の中央部には釣り人向けに指定された駐車場所が用意されており、ここに車を停めてから各ポイントへ移動する形になります。

このルールさえ守れば、寺間港は非常に釣り人にフレンドリーな港です。指定駐車場にはトイレやゴミ箱が設置されており、離島だった場所とは思えないほど環境が整っています。長時間の釣行でも安心できるのは大きな魅力ですね。

中央部周辺には船着き場があり、夜になると常夜灯が点灯します。さらに台船が停泊しています。明暗+ストラクチャーが絡むため、ここは立派な実績ポイントのひとつ。根魚はもちろん、夜には思わぬ魚が顔を出すこともあります。漁港の奥にあるため、波も穏やかでファミリー向けの場所です。


そして何よりの利点は、駐車場やトイレからポイントまでが非常に近いこと。荷物の多い人や、ファミリー釣行、ちょっとした短時間釣行にも向いています。
寺間港西側突提

次に紹介するのは、寺間港の西側にある突堤です。
この突堤は指定駐車場から少し歩く必要があり、さらに封鎖されているため車での進入は完全にNG。その分、人は少なめで落ち着いて釣りができるエリアでもあります。

突堤自体はやや小さめですが、外側はテトラポッドでしっかり囲まれており、アイナメやソイなどの根魚狙い、そして穴釣りに向いたポイントです。足元から魚が出てくる可能性があるので、探る範囲は意外と広め。


突堤の先端付近は、向かい側にある別の突堤と挟まれる形になっており、水道状の地形が形成されています。そのため潮の流れはかなり速めで、タイミングが合えば活性の高い魚に出会える反面、仕掛けの流され方には注意が必要です。

また、突堤の根元側の岸壁には明るめの常夜灯が設置されており、夜釣りでも足元が見やすく安心感があります。夜は明暗に魚が寄りやすく、日中とは違った反応が楽しめるのもポイント。

さらに、突堤の根元側の壁を登ると磯場へ出ることも可能ですが、ここは足場が悪く非常に危険です。滑落や波被りのリスクもあるため、無理は禁物。装備と経験に自信がある場合のみ、慎重に判断しましょう。


寺間港東側突提

続いて紹介するのは、寺間港の東側突堤です。
この突堤は、西側突堤と比べるとかなり大きく、全体的に足場が良いのが特徴。堤防幅にも余裕があり、落ち着いて釣りができるため、初心者や夜釣りでも比較的安心して入れるポイントです。

内側(港内側)には係留されている船が多く、キャストできるスペースが限られるため、正直なところ釣りにはあまり向いていません。狙うのであれば、外側一択と考えてOKです。

外側では、まず堤防根元付近のテトラ帯が有望ポイント。テトラ周りは根魚のストック量が多く、丁寧に探れば反応が出やすいエリアです。

そして最大の1級ポイントが、突堤先端にある赤灯台周辺。

赤灯台付近は足場がやや狭くなるものの、向かい側に西側突堤が位置しているため水道状の地形となり、潮の流れはかなり速め。ベイトが入りやすく、タイミング次第では良型の根魚や回遊魚が顔を出すこともあります。

寺間港沖防波堤

次に紹介するのは、寺間港の沖防波堤です。
指定駐車場からは少し歩く必要がありますが、その価値は十分。ここは間違いなく寺間港最大の1級ポイントと言えるエリアです。

堤防へ向かう途中にはかなり広い岸壁が広がっており、この周辺は足場も良く、ファミリーフィッシング向けのポイントとしても使えます。港全体が堤防に囲まれているため波は穏やかで、天候の影響を受けにくいのも魅力です。

沖防波堤の根元付近にはテトラポッドがずらりと並んでおり、ここは穴釣りの好ポイント。テトラ周りは根魚のストック量が非常に多く、まさに“宝庫”といえるエリアです。足元だけで勝負できるので、短時間でも釣果が期待できます。


堤防自体はかなり大きく、ポイントの選択肢も豊富。
内側は船の係留が少なく、キャストもしやすいため非常に釣りやすい印象です。一方、外側は潮の流れが速く、水深も十分。さらに根も多く点在しており、根魚狙いには最高の条件が揃っています。


水深は堤防中央部あたりから10mを超える場所もあり、寺間港の中でも特に立体的な釣りが可能なエリアです。壁はやや高めですが、所々にハシゴが設置されているため、昇り降りに大きな不安はありません。

そして、やはり最強の1級ポイントは堤防の先端部。
水深・潮の流れともにしっかり効いており、タイミングが合えばサイズ・数ともに期待できます。寺間港に来たら、ぜひ一度は竿を出しておきたい場所です。


水深

寺間港は、女川・出島エリアの中でも全体的に水深がかなり深めな港です。港内でも十分な水深がありますが、特に外側に面した堤防周りは15m以上の水深があるポイントも多く、岸からでも本格的な釣りが成立します。
底質は、砂泥をベースに岩が混じる地形が中心。さらに、場所によっては根が点在しているため、単調な砂地ではなく、変化に富んだ海底になっています。この地形こそが、寺間港で根魚の魚影が濃い理由のひとつです。
テトラ帯、岩混じりの底、ブレイクが絡むエリアが多いため、アイナメ・ソイなどの根魚狙いは特に有効。一方で、根掛かりのリスクもそれなりにあるため、仕掛けの予備は多めに持っておくと安心です。
