はじめに:釣具屋がなくても釣りはできる!
釣りに出かけたはいいけど、
「やば、エサ忘れた…」
「近くに釣具屋がない!」
なんて経験、ありませんか?
特に海沿いの小さな釣り場だと、釣具屋が遠かったり、そもそも無かったりすることもありますよね。でも、だからといってあきらめるのはまだ早い!
実は、スーパーやコンビニでも“釣れるエサ”って手に入るんです。
しかも、よくよく見てみると、魚たちが好みそうな食材がけっこうあるんですよ。
今回は、そんな「非常用エサ」として使える身近な食品を5つ紹介します!
どれもスーパーやコンビニで手に入るものばかりなので、いざというときに役立つはず。使い方や狙える魚なども一緒に解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「エサは工夫次第でなんとかなる」
そんな柔軟な発想も、釣りの楽しさのひとつです!
第1章:冷凍シーフードミックス ~万能だけどちょっと高級な非常用エサ~

スーパーやコンビニの冷凍食品コーナーに行くと、けっこうな確率で置いてある「冷凍シーフードミックス」。
エビ・イカ・アサリなどがミックスされていて、釣りエサとしても意外と優秀なんです!
◎ どんな魚が釣れる?
- ハゼ
- メバル
- カサゴ
- アイナメ
- カレイ(特にアサリ!)
など、根魚系や底モノに幅広く使えます。
イカの部分は夜釣りのメバルやカサゴに◎。エビはアジ・サバやウミタナゴにも有効です。いろんな魚種を狙いたいときにぴったり!
◎ シーフードミックスじゃなくてもOK!
実は、単体の冷凍むきエビや冷凍アサリもかなり使えます。特におすすめなのが冷凍アサリ。
塩分があり、ぬめりもあるため匂いが強く、冬のカレイ釣りにはバッチリのエサなんです。
アサリを針にチョン掛けして投げておくだけで、のんびり待ち釣りを楽しめます。
◎ 使い方のコツ
- 解凍してから使用(ぬるま湯より自然解凍の方が◎)
- 小さくカットして針につける(特にイカは大きめになっている)
- アサリは2個くらいを針に通してボリュームアップ
◎ メリット
- いろんな魚に対応できる
- 大容量(800gくらいのはいっているものもある)
- 保存が効く(冷凍なのでストックにも◎)
- 釣りのあとに余ったら自分で食べることもできる
◎ デメリット
- 最近は食品価格が高騰中で、安くはない(特にアサリやエビが高め)
- 解凍の手間がある
- ぬめりや汁気で手がベタつく
◎ 総合評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
使いやすさ | ★★★★☆ | 解凍が必要だけど扱いやすい |
価格 | ★★☆☆☆ | 食品価格高騰の影響でやや高め |
喰いつき | ★★★★☆ | 魚種も豊富、根魚に特に強い |
トータル | ★★★☆☆☆(3.5) | 価格以外は優秀な万能エサ |
シーフードミックスは、冷凍庫に常備しておけば「いざ釣り!」というときの強い味方になります。
特にカレイ狙いの人は、冷凍アサリを1パック買っておくと、いざという時に助かりますよ!
第2章:よっちゃんイカ ~駄菓子だけど意外と“釣れる”ヤツ~

「え、これっておやつじゃないの?」
……そう思ったそこのあなた、侮るなかれ。
駄菓子コーナーの人気者「よっちゃんイカ」は、実は釣りエサとしても超優秀な秘密兵器なんです!
◎ どんな魚が釣れる?
- メバル
- カサゴ
- アジ
- ウミタナゴ
など、小物から中型の根魚まで幅広く反応あり。
特に酸味とイカの香りが、水中でいい感じに拡散して魚を引き寄せます。
◎ 柔らかい部分は“ワーム”になる!
よっちゃんイカの柔らかい白い部分は、ちぎってジグヘッドに装着すれば、
まるでワームのように動かせるんです!
軽くトゥイッチを入れたり、リフト&フォールさせるだけで、魚がパクリ。
夜のメバルやアジングの“非常用ワーム”としてもかなり使えます。
◎ 硬い部分は“穴釣り”に最適!
イカの耳や端っこの硬い部分は、ちょっと噛みごたえあり。
これが逆に針持ちがよくて、穴釣りにピッタリ!
根の中に落とし込んでカサゴやアイナメを狙えば、思わぬ大物が食ってくるかも?
◎ 使い方のコツ
- 手でちぎって、針にチョン掛け
- 柔らかい部分と硬い部分を用途に応じて使い分ける
◎ メリット
- とにかく安い&どこでも買える!(コンビニ・駄菓子屋・スーパーなど)
- 常温保存OKで持ち運びが楽
- エサとして使えなかった分はおやつになる
◎ デメリット
- 針持ちはそこまで強くない(柔らかい部分は特に)
- 匂いが苦手な人もいるかも
◎ 総合評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
価格 | ★★★★★ | 100円以下でコスパ最強 |
使いやすさ | ★★★★☆ | ちぎってそのまま使える、常温保存OK |
喰いつき | ★★★☆☆ | 魚によって好みが分かれるが、根魚には有効 |
トータル | ★★★★☆(4.0) | 非常用エサとして文句なしの一本! |
「え、よっちゃんイカで釣れるの?」と友達に言われたら、
ぜひ実際に釣って見せてやってください。
おやつにもなるし、釣れるし、話のネタにもなる。
持ってて損のない“万能駄菓子エサ”、それがよっちゃんイカです!
第3章:イカの塩辛 ~色とニオイで寄せる“クセつよ”エサ~

スーパーの冷蔵コーナーでよく見かける「イカの塩辛」。
お酒のつまみとして有名ですが、実は魚にとっても“たまらない”一品なんです。
その理由は、何といってもあの独特なニオイと色!
強烈な発酵臭とねっとりしたピンク色の身が、水中で強力に魚を引き寄せます。
◎ どんな魚が釣れる?
- メバル
- カサゴ
- アイナメ
など、特に根魚系との相性抜群。磯やテトラ、堤防のヘチ釣りにも向いています。
◎ イカの塩辛が釣れる理由
- ニオイが強烈:発酵系のニオイが水中で広がりやすく、集魚力バツグン
- 色が目立つ:ピンク~赤っぽい色が濁り潮でもよく目立つ
- 粘りと硬さでエサ持ち良好:一度針に掛ければなかなか外れません
- ワーム的にも使える:柔らかくもコシがあるので、ジグヘッドに付けてワームのように操作可能!
◎ 使い方のコツ
- 小さくちぎってチョン掛け(やや長めにするとヒラヒラ感UP)
- 切らずにブラクリに付けて穴釣りでもOK
- 汁が多いので、持ち運ぶときはジップ袋がおすすめ
◎ メリット
- 匂いと色で魚を寄せる力が強い
- 針持ちがよく、1つで何匹も釣れることも
- ワーム感覚でジグ操作もできる
- 開封後も冷蔵すれば数日使える
◎ デメリット
- 手がとにかくベタベタ&におう(手拭きや手洗い必須)
- 食品としてはちょっと高め
◎ 総合評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
価格 | ★★★☆☆ | おつまみ価格でやや高め |
使いやすさ | ★★★★★ | 針持ち◎、ジグにも使える、汎用性高い |
喰いつき | ★★★★★ | ニオイ&色で魚の食いが激変することも |
トータル | ★★★★☆(4.5) | 匂いのパワーで釣果アップ、実力派エサ! |
第4章:砂肝 ~硬さで勝負する“根魚キラー”~

焼き鳥の定番「砂肝」、実はこれ根魚にめっぽう強い肉系エサとしても活躍するんです。
特に堤防やテトラでの穴釣りや探り釣りで、その硬さと旨みが魚に効く!
ちょっと準備が必要なエサですが、その分、エサ持ちの良さと釣果が魅力です。
◎ どんな魚が釣れる?
- カサゴ
- アイナメ
- メバル
- ソイ系などの根魚
とにかく底モノ・根魚系には鉄板です!
◎ 砂肝のエサとしての強み
- とにかく硬くてエサ持ち抜群!
→ 穴釣りで岩にこすっても外れにくい - 噛みごたえがあって魚が離さない
→ 根魚が「ガブッ」と噛んだらしばらく離さずにいてくれることも - 肉のうま味で喰いつきも悪くない
→ 内臓系の香りが水中でじわじわ効いてきます
◎ 生がベスト!調理済みも使える
- スーパーに売っている生の砂肝が一番効果的です(血や脂もあって魚の好物)
- ただし、焼いてある調理済みの砂肝でも釣れないわけじゃない!
香ばしい匂いで食ってくる魚もいます。
◎ 使い方のコツ
- 包丁やハサミで1cm角くらいにカット
- やや細長く切って、チョン掛けや通し掛けでOK
- 針持ちが良いので、一度付けたら数投使えるのもメリット
◎ メリット
- エサ持ちがとにかく良い
- 価格が安い
- 肉系なのに魚の反応も悪くない
- 穴釣りに超向いている
- スーパーで気軽に手に入る
◎ デメリット
- 下ごしらえ(カット)の手間がある
- 生の砂肝は少し臭い&手がベタつく
- 魚種によっては食いが鈍いことも
◎ 総合評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
使いやすさ | ★★★☆☆ | カットが面倒だが、針持ちの良さはピカイチ |
価格 | ★★★★☆ | 量のわりに安い。コスパ良好 |
喰いつき | ★★★★☆ | 根魚には特に強い。肉のうま味が効く |
トータル | ★★★☆☆☆(3.5) | 下準備がOKなら、頼れる“肉系”エサ! |
焼き鳥だけじゃもったいない。砂肝は釣りにも効きます!
根魚狙いの穴釣りや足元狙いに、ぜひ一度試してみてください。
特に「普通のエサが手に入らないけど何かない?」というときの切り札になります!
第5章:生ハム ~手軽で万能、でも“実力は場所次第”~

「え、生ハムで釣り?」と驚かれるかもしれませんが、
実はこのおつまみ、釣りエサとしても意外なポテンシャルを秘めた素材なんです。
特に手軽さ・加工のしやすさが光るこのエサ。
さらに、**手長エビ釣りには超ピッタリ!**という、知る人ぞ知る用途もあります。
◎ どんな魚が釣れる?
- 小型の根魚(メバル、カサゴ)
- ウミタナゴ、ハゼなど小物狙い
- そして特に…
→ 手長エビ!!!(超おすすめ)
◎ 生ハムが釣れる理由と強み
- 柔らかすぎず、硬すぎず:ちぎって使いやすく、針にしっかり掛かる
- 針持ちが良い:水に浸けても型崩れしにくく、何投も使える
- ワームの代用になる:細く切れば、軽いジグヘッドに付けてワーム的な操作も可能
- 特に手長エビ釣りに最適:手長エビは見た目と動きで反応することが多く、
生ハムの赤み・動き・サイズ感がドンピシャ!
◎ 食いつきには少し難あり?
魚によっては匂いの弱さがネックに。
寄せる力が少ないので、「目の前に落とす」釣りに向いています。
そのため、広範囲に魚を集めたいときには不向きです。
◎ 使い方のコツ
- ハサミや手で1~2cm幅にちぎる(細長くすればワーム感UP)
- ジグヘッドやチヌ針にチョン掛け
- 手長エビ狙いなら小さめ&底付近で止める釣り方が効果的!
◎ メリット
- 加工がラク!包丁不要、手でちぎれる
- 汚れにくく、手も臭くなりにくい
- コンビニやスーパーですぐ手に入る
- 開封後もラップすれば数日は保存可能
◎ デメリット
- 匂いが少なく、集魚力は弱い
- 魚種によってはあまり反応しない
- 生食用のため、やや価格が高め
◎ 総合評価(5段階)
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
価格 | ★★★☆☆ | 食用としては普通だが、エサとしてはやや高め |
使いやすさ | ★★★★★ | ちぎるだけでOK!針にもつけやすく便利 |
喰いつき | ★★☆☆☆ | 匂いが弱くて寄せ効果は低め |
トータル | ★★★☆☆(3.0) | 手軽さ重視ならアリ。寄せたい時は他のエサを! |
◎ 手長エビ釣りに限れば評価は…

目的 | 喰いつき評価 |
---|---|
手長エビ釣り | ★★★★★ |
手長エビ狙いでは生ハムが最強格!
見た目・サイズ・柔らかさ、全てがちょうどいい。針に掛けたらじっとして、エビが近づくのを待ちましょう!
「どこでも買える」「そのまま使える」「臭くない」——
生ハムは手軽さNo.1のコンビニ系エサ。
釣りのお供に、こっそり持っておいて損はありませんよ!
まとめ:身近な食材は、立派な“釣りエサ”になる!
「釣りに来たけど…近くに釣具屋がない!」
そんなとき、あきらめるのはまだ早い。
スーパーやコンビニで手に入る食材も、立派な釣りエサとして活躍してくれます。
今回ご紹介した5つのアイテムを、あらためてざっくり振り返ってみましょう!
◎ 食材エサ一覧と特徴
食材 | 特徴とおすすめ用途 | トータル評価 |
---|---|---|
冷凍シーフードミックス | エビ・イカ・アサリなど万能素材。特に冷凍アサリはカレイに◎ | ★★★★☆(3.5) |
よっちゃんイカ | 柔らかい部分はジグ、硬い部分は穴釣りに。価格も安くコスパ最強! | ★★★★☆(4.0) |
イカの塩辛 | 強烈なニオイ&色で魚を寄せる!根魚・カレイ狙いに強い | ★★★★★(4.5) |
砂肝 | カットは必要だけどエサ持ち◎!根魚の穴釣りに最適 | ★★★☆☆(3.5) |
生ハム | 加工しやすくて針持ち良好。ただし集魚力は弱め。手長エビ釣りには最強 | ★★★☆☆(3.0)※手長エビ限定で★5 |
◎ 状況に合わせて選ぼう!
- とにかく釣りたい!→「イカの塩辛」や「冷凍アサリ」がおすすめ
→ 匂いと色で魚を呼ぶパワーが強い! - 根魚・穴釣り中心なら「砂肝」や「よっちゃんイカ」
→ エサ持ちと動きの良さがカギ! - 手軽に楽しみたい/手長エビ狙いなら「生ハム」一択!
→ 見た目重視の魚やエビにはバッチリ!
◎ 最後に
釣りって、本来もっと自由でいいはず。
釣具屋に行けなくても、近くのスーパーやコンビニでエサを調達できれば、釣りのハードルはぐっと下がります。
もし「次の釣り、どうしよう?」と思ったら、ちょっと食材コーナーをのぞいてみてください。
“釣れるエサ”は、意外とすぐそばにありますよ!