宮城県・牡鹿半島の東端近くに位置する泊浜漁港は、アクセスこそ少し大変ですが、その分訪れた人だけが味わえる特別な魅力があります。目の前に広がる透明度の高い海と美しい景色、そして濃い魚影が釣り人を魅了するスポットです。静かな港町の雰囲気の中で、ゆったりと竿を出せば、非日常の時間を楽しめること間違いなしです。
第1章 泊浜漁港の入り口エリア

泊浜漁港に到着してまず目に入るのが、入り口を守るように並ぶ大きなテトラポット群です。

そのすぐ横には堤防があり、やや高さはありますが登れば広々とした足場が確保でき、落ち着いて釣りを楽しめます。

堤防のサイドからは、目の前のテトラ群に直接アプローチすることが可能で、根魚や回遊魚を狙うのに最適です。

さらに堤防先端に立てば、沖堤防との間に広がる潮通しの良いエリアへ仕掛けを届けられます。

この場所はミオ筋が走る一級ポイントとして知られ、潮の流れに乗って入ってくる魚を狙える絶好のロケーションです。
第2章 泊浜漁港の内部

漁港の内部に入ると、まず目に入るのは広々とした駐車スペース。車を停めてすぐに釣りの準備ができるため、荷物の多い釣行でも安心です。

港内には大きなクレーンが設置されており、その上には夜間でも港内を照らす常夜灯があり、ナイトゲームにも好条件をもたらします。

海は沖堤防に囲まれているため非常に穏やかで、初心者やファミリーフィッシングにも適した環境です。

特にスロープ周辺は浅場ながらも多くのストラクチャーが点在し、小型回遊魚や根魚を狙えるポイントとして魅力的です。


第3章 泊浜漁港の外側堤防

港の外側に伸びる堤防は、とても広く安定感があり、高さはあるものの登るのは比較的簡単です。


外海側に目を向ければ、抜群の透明度と迫力ある景観が広がり、釣りの合間に見惚れてしまうほどの美しさです。

堤防の入り口付近の外側は磯場になっており、サラシが出るほど波が荒く、磯釣りさながらの雰囲気。ここから磯場に向けてキャストすることも可能です。


堤防の先端まで進むと、外海側は砂地に海藻帯が混じる根魚の好ポイントが広がり、その先には沖堤防へと続くテトラ帯が連なります。

テトラ帯を歩けば沖堤防まで行けますが、足場は不安定で非常に危険ですので注意が必要です。外側は島に挟まれた地形のため水深はそれほど深くありませんが、流れは速く、岩礁・テトラ・豊富な海藻が揃った超一級ポイントとして多くの釣り人を惹きつけます。


第4章 泊浜漁港の水深と底質

泊浜漁港周辺の水深は全体的に浅めで、沖堤防の先端付近まで出てようやく5mを超える程度です。底質は砂泥から砂地が中心で、港内は比較的フラットな地形です。一方、堤防の外側は岩礁が混じり、起伏や変化に富んだ地形となっているため、根魚や海藻帯に付く魚を狙うのに適しています。