宮城県の海沿いには多くの釣り場がありますが、今回ご紹介する「十八成浜漁港」と「十八成浜ビーチパーク」は、知る人ぞ知る“穴場”的な存在。海水浴やキャンプも楽しめるこのエリアは、家族連れにもソロ釣行にもぴったりです。漁港やサーフ場にはテトラポットがあり、また近くには川の流れ込みもあるため魚影が非常に濃く、多彩なターゲットが狙える魅力的なスポットとなっています。
十八成浜漁港

十八成浜漁港は、小さめの規模ながら釣り人にとっては魅力の詰まったスポットです。水深は全体的に浅めですが、周囲が開けていて潮通しが良く、魚の回遊が多いため、タイミングさえ合えば好釣果も狙えます。

港内には明るい常夜灯があり、夜釣りにも対応可能。アジやメバルなどを狙うライトゲームにもぴったりです。

漁港の壁はやや高く登るのは大変ですが、登る事は可能です。ただ足場が狭いため、安全には十分注意してください。


壁の上に登ると、多くのテトラポットが積まれているエリアがあり、さらに奥には小規模は磯場があります。ここは根魚のポイントとして有名で、魚影もかなり濃い印象です。


漁港の先端のほうは水深があり、潮通しもさらに良くなるため、青物の回遊も期待できます。

十八成浜漁港 隣接サーフ

十八成浜漁港のすぐ横には、小規模な砂浜があります。

このエリアは近くに駐車スペースがあり、階段を降りればすぐに砂浜に降りる事が出来ます。

堤防が波をしっかりと遮ってくれるため、砂浜の海面は比較的穏やかで、サーフ初心者やファミリーにも安心して楽しめる釣り場になっています。
また、すぐ近くには川の流れ込みやテトラポットもあり、魚たちのエサが豊富な環境が整っています。

静かでのんびりとした雰囲気の中で、思わぬ大物に出会えるかもしれない穴場的スポットです。
十八成浜ビーチパーク内

十八成浜ビーチパーク内にある砂浜です。ビーチパークは冬の期間を除いてバーベキューやキャンプ、夏場(7月中頃~8月下旬)までの期間は海水浴場として利用できます。冬場の間ビーチパークは閉鎖していますが砂浜には入る事ができます。

とても美しい場所で、設備もそろっている穴場的な場所ですので、是非一度訪れてみてください。利用するにあたってはルールが有りますのでこちらを確認してください。十八成浜ビーチパーク
十八成浜ビーチパークの砂浜に出て西側を見渡すと、すぐ近くに川の流れ込みがあるのがわかります。


この流れ込み周辺は、テトラポットで囲まれていて独特の地形をしています。テトラの上に登ることも可能で、少し高い位置から釣りができるため、ポイントを広く探れるのも魅力のひとつです。

河口付近は潮の満ち引きによって流れが速くなりやすく、ベイトフィッシュ(小魚)が入りやすい環境が整っています。それに引き寄せられるように、シーバスなどのフィッシュイーターも回遊してくるチャンスがあります。
さらに、テトラポットには根魚が着いていることが多いです。特に夕マヅメや夜釣りの時間帯は実績が高く、ルアーでもエサ釣りでも楽しめます。

砂浜中央部は、沖合にテトラポットが整然と並んでいるため、波が非常に穏やかなのが特徴です。水面はまるで湖のように静かで、初心者や子ども連れの家族にとっても安心感のあるエリアです。

ただし、この場所は海水浴場として整備されており、夏の海水浴シーズン中(7月〜8月頃)は安全管理のため封鎖され、釣りはできません。監視員が常駐していることもあるので、釣り目的の場合は必ずシーズン外に訪れるようにしましょう。
十八成浜ビーチパークの東側も、中央部と同様に沖合にテトラポットが並んでおり、波は非常に穏やか。風の影響を受けにくいため、初心者でも釣りにも適した環境です。

このエリアには小さな水門があり、そこから海へと水が流れ込んでいるため、潮の流れに変化が生まれます。水門付近は他の場所に比べて水中の酸素量やベイトの動きも多く、魚が集まりやすいスポットとして注目できます。


さらに東側に進むと、海水浴場としては整備されていないエリアに入ります。このため夏場でも立ち入り規制がなく、釣りが可能です。人も少なく、静かにじっくりと釣りを楽しみたい方には特におすすめの場所と言えるでしょう。

水深

十八成浜全体に共通する特徴として、水深はかなり浅めです。深い場所でも2~3メートル程度で、全体的に遠浅のサーフが広がっています。満潮時でも足元からいきなり深くなるような場所はほとんどなく、徐々に深くなる形状なので、ウェーディングにも向いています。
底質は基本的にサラサラとした砂地で、投げ釣りなどでの根掛かりの心配が少なく、初心者にも扱いやすいポイントです。ただし、所々に小さな岩が点在しており、そういった場所には根魚が着いていることがあります。特にテトラポットの近くや流れ込み周辺は地形が複雑になっており、狙い目と言えるでしょう。