メバリングで使うラインは、釣果に直結する重要なアイテムです。しかし、ラインの種類が多く、それぞれに特徴があります。初心者の方は、どのようなラインを選べばよいのか迷われることも多いのではないでしょうか。そこで、本記事ではメバリングに適したラインの選び方のポイントやおすすめのブランドを解説します。メバリングをより楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
メバリングに適したラインの種類
メバリングで主に使うのは、主に以下の種類があります。
- PEライン
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
それぞれの特徴を説明していきます。
PEラインの特徴
軽いルアーを飛ばしたいメバリング主力となるライン。PEラインは細いポリエチレンの繊維を編み込んで1本の糸として作られたものです。ほとんどの製品が4本編みか8本編みで作られています。約20年前から普及し始めた比較的新しいラインです。海釣りの投げ釣りでは主流となっているラインです。
PEラインのメリット
- 他のラインと比べると、同強度で、半分くらいの細さになります。細くなると摩擦係数が低くなりその分遠くに飛ばせることが出来るようになります。
- また引っ張った時の強度も他のラインよりも圧倒的に強いです。
- また伸縮性が低い為、ピンとはった状態ですと感度が高く、アタリやボトムに着いた時の感触が掴みやすいです。
PEラインのデメリット
- 糸がたるんでいる時の感度がほとんどないです。糸とたるませているフリーフォール中のアタリはほとんど感じられません。PEラインの時はカーブフォールをする必要があります。
- すごく軽く浮きやすいラインなので波風の影響を受けやすいです。
- また摩擦に弱いです。引っ張られる力には強いのですが、細い繊維の集まりなので、岩などに擦れた場合などの傷にはものすごく弱いです。8本編みの方が擦れた時の強度がありそうですが、4本編みの方が太い糸を使っているので、強度強いです。
- ルアーなどに結束した時の結束部の強度が弱いです。負荷がかかる部分なのでルアーなど直接結ぶと糸が切れやすくなってしまいます。
- 絡んでしまった時に致命傷になりやすい。解く事が困難な状態になる事があり、ラインを切らないと修復できない事があります。
以上のデメリットを回避する為にリーダーを結束する必要があります。
ナイロンラインの特徴
ナイロンラインは最もポピュラーな汎用性の高いラインです。特徴は水に沈みにくく、伸縮性があり、柔らかくしなやかでライントラブルが少ない初心者向けのラインです。初心者に限らず、メリットがたくさんあるので、ベテランでも使われる人がたくさんいます。
ナイロンラインのメリット
- 価格が安い。売っているラインの種類の中では1番安いです。
- ライントラブルが少ない。しなやかで、伸びやすいのでラインのヨレが起こりずらいです。絡まっても、ほどきやすいので致命的な状態に陥る事はあまりありません。
- ラインがたるんでいてもアタリを感じる事が出来ます。また魚が食いついた時にラインが少し伸びるので、魚に違和感を与え辛く、フッキング時や魚が走った時、伸びがあるのでフックアウトも少ないです。
- 浮力があるのでワームにふわふわさせた動きをさせやすいです。
ナイロンラインのデメリット
- 水を吸収しやすく、光にも弱いので劣化が早いです。
- ラインが浮きやすいのでボトムの釣りにはあまり向きません。
フロロカーボンラインの特徴
フロロカーボンは硬く、頑丈で重く、沈みやすいのでハリスやリーダー向きですが、ブラックバスやロックフィッシュのメインラインにも使用されています。
フロロカーボンのメリット
- 水より比重があるので沈みやすいので潮の流れの影響を受けず狙った場所にルアーを沈めやすいです。
- 摩擦に強い。根回りなどを攻める際にできる根ずれに強いです。ボトムなどを攻めるのに重宝します。
- 光の屈折率が水に近いので水の中では目立ちません。魚に見切られ辛いです。
フロロカーボンのデメリット
- 巻き癖が付きやすく、ライントラブルにつながりやすいです。癖が付いた部分は最悪カットしないといけない場合、コスパが悪くなってしまいます。
- 結束部の強度が弱いです。ルアーなどを結束する場所が糸切れを起こしやすいです。
- 値段が高いです。昨今のインフレでフロロカーボンは他のラインと比べると値上げ幅が大きいです。
メバリングで重視すべきラインの特徴
メバリングでは、軽いジグヘットを遠くに飛ばしたい場合が多いので、飛距離が出るPEラインでリーダーにナイロンかフロロカーボンを使うのがベストです。
PEなら0.3~0.6号でリーダーが6~8ポンドのナイロンかフロロカーボンがちょうど良いです。
ちなみに自分はPE0.4号に8ポンドを使用しています。メバルだけならもう少し細くしても良いのですが、自分が普段釣りをしている、宮城県の三陸海岸沿いは外道がデカいです。メバリングで40センチオーバーのアイナメや黒ソイが喰ってくることがあるため少し太めのラインを使用しています。
もしナイロンラインだけで釣りをする場合は6~8ポンド(1.5号~2号)が良いです。
PEラインとリーダーのおすすめの結束方法
PEラインにリーダーを結束する際、PEとナイロン(フロロカーボン)の強度の差が大きとすっぽ抜けてしまう事が多々あります。それを避ける為、出来るだけ近い強度で結束しましょう。
自分が使っている基準はこうです。
PE1号≒20ポンドのリーダー(ナイロン、フロロカーボン)
こちらはPE1号に対して20ポンドの強度のリーダーを結ぶという具合です。
仮にPE0.4号なら0.4×20で8ポンドのリーダーを付けるという感じです。あくまで自分の基準ですので参考までに。
おすすめの結束方法
FGノット
やっぱり安心と安定のFGノット。メバリングでも尺メバルがかかっても安心してやり取りできます。結ぶのに時間がかかるイメージですが、慣れてしまうと2,3分で結束できます。
FGノットの結び方はこちら
トリプルエイトノット
とにかく急いでリーダーを付けたい。そんな時はトリプルエイトノット。結束強度は弱いですが、あっという間に結べます。大物には対応できませんので、気を付けください。
トリプルエイトノットの結び方はこちら
おすすめのライン
自分が使っている中で、コスパが良いラインを厳選してみました。参考までに。
PEライン
SUNLINE SIGLON PE×8
自分が1番使っているPEラインです。コスパは最強だと思っています。特に耐久性や飛距離に問題もないです。
ナイロンライン
東レ 銀鱗
やっぱり信頼と安心の銀鱗でしょう。ナイロンと言ったらこれ。コスパも最高です。
フロロカーボンライン
Seaguar 船ハリス
コスパ最高です。船用と書いてありますが、陸っぱりでも問題なく使えます。フロロカーボンは高いし、高級品でも差はあまり感じられないです。リーダーは消耗が激しいのでコスパが良いのを選ぶのがベストです。
まとめ
以上がメバリングで使うラインの簡単な解説でした。軽いルアーを扱うメバリングでは、やはりPEライン+リーダー(ナイロン、フロロカーボン)が欠点を補い合うのでベストです。
ライントラブル、リーダーとの結束が面倒だという場合はナイロンラインだけでも問題なくメバリングはできます。デメリットとして、ただ少しだけ飛距離が落ちるだけです。
あまり難しく考えず、ルアーを飛ばしたい場合はPEライン。快適な釣りをしたいならナイロンラインという具合に選ばれるのが良いと思います。
この記事が皆さまの参考になれば幸いです。