釣りをこれから始めてみたい方にぴったりなターゲットが「ハゼ」。堤防や河口、港のちょっとしたスペースでも気軽に狙える魚で、初心者にも大人気です。
実はここ宮城県、そんなハゼ釣りにうってつけの場所。というのも、宮城で釣れるハゼは、とにかくサイズが大きい! 全国的に見ても「宮城のハゼはデカい」と評判なんです。
本記事では、そんな魅力あふれる宮城のハゼ釣りについて、釣れる時期やおすすめポイント、釣り方のコツ、そして釣った後のおいしい食べ方まで、初心者にもわかりやすく解説していきます!
ハゼってどんな魚? ~マハゼの基本を知ろう~

ハゼと一口に言っても、実は日本には100種類以上のハゼが生息しています。ですが、釣りでおなじみの「ハゼ」といえば、マハゼのことを指すのが一般的です。
マハゼは、川の河口や港、干潟などの浅い場所に多く生息しており、体長は大きいもので20cm前後にもなります。体は細長く、茶色いまだら模様が特徴で、海底にじっとしていることが多い魚です。
動きがゆっくりでエサに対して素直に反応してくれるため、初心者でも釣りやすい魚として人気があります。また、食べてもとても美味しく、天ぷらや唐揚げ、甘露煮など幅広い料理に使えるのも魅力のひとつです。
ハゼが釣れる場所は?~宮城のおすすめポイント~

マハゼはとても身近な魚で、海と川がつながるような環境なら意外とどこでも見つけることができます。特に好むのは、底が砂や泥で、水深が浅めの場所。こうした場所では、ハゼがエサを探しながら泳いでいる姿を見ることもあります。
ハゼがよく釣れる環境
以下のような場所は、マハゼの釣りポイントとして定番です:
- 干潟や浅い湾内
- 砂泥底の漁港や小さな船着き場
- 河口周辺の流れが緩やかな場所
- 川の中流域でも流れの緩やかなエリア
こうしたポイントは、足場も良く初心者でも安心して竿を出せる場所が多いのも魅力です。
宮城県内の具体的な釣り場
宮城県はハゼ釣りの宝庫!県内全域にわたってハゼの釣りポイントが点在しています。特に有名なのは以下のエリアです:
- 松島湾周辺:風光明媚な景色の中で釣りが楽しめる人気エリア。砂泥地の漁港が多く、ハゼも豊富。
- 貞山堀(ていざんぼり):仙台市近郊の都市型フィールド。アクセスが良く、秋には大型のハゼも期待できます。
- 気仙沼・石巻エリア:港湾部や河口域が充実しており、サイズ・数ともに良好。
- 万石浦(まんごくうら):石巻湾の奥に広がる潟湖。潮の干満で水深が変わり、秋には25cm級の良型も狙える隠れた名所です。
- 仙南地域(名取川・阿武隈川など):県南にも豊富なポイントがあり、河口から中流にかけてハゼが釣れる場所が点在しています。
つまり、宮城県では県内ほぼ全域でハゼが狙えると言っても過言ではありません。ちょっとした河口や港をのぞいてみると、思わぬ良ポイントに出会えることもありますよ。
ハゼ釣りのベストシーズンはいつ?~季節ごとの釣れ方を知ろう~
ハゼは一年中釣れそうに思われがちですが、実は季節によって釣れ方やサイズが大きく変わる魚です。ここでは宮城県におけるハゼ釣りのシーズンを、月ごとの特徴とともに紹介します。
■ 6月頃(初夏)~釣りシーズンの始まり
宮城県ではゴールデンウイーク明けの6月頃から、ハゼ釣りがスタートします。この時期は産まれて間もない若いハゼが多く、サイズは小型ですが、数釣りが楽しめます。
■ 9月~10月(秋)~本格シーズン到来!
ハゼ釣りが最も盛り上がるのは9月~10月の秋シーズン。この頃になると成長した中型~大型のハゼが増え、数・サイズともに狙える絶好の時期になります。家族連れや初心者でも釣りやすく、釣果も安定しています。
■ 11月後半~1月(冬)~デカハゼ狙いの「落ちハゼ」シーズン!
大物を狙うならこの時期!水温が下がると、ハゼたちは深場に移動して冬ごもりの準備を始めます。これを「落ちハゼ」と呼び、11月後半から1月頃にかけてがベストタイミング。
「落ちハゼ」とは、水温が下がってくる晩秋から冬にかけて深場に落ちていくハゼのことを指します。ハゼは水温の低下とともに、越冬のために浅場から水深のある場所へと移動します。このタイミングで釣れるハゼは、しっかりエサを食べて太っており、サイズも大きいのが特徴です。
宮城県ではこの「落ちハゼ」シーズンが11月後半から1月頃まで続きます。水温が一気に下がり始める晩秋、港の深場や川の合流点、堤防の先端などに大型のハゼが集まり、他の季節ではなかなか味わえない大物狙いのチャンスがやってきます。
実際に私もこの時期に28cmの特大ハゼを釣り上げたことがあります! このサイズですと絶品ハゼのお刺身を楽しむ事ができます。

■ 2月~4月(冬~初春)~釣れない時期とハゼの一生
水温が最も低くなるこの時期は、ハゼ釣りの完全なオフシーズンです。釣果はほぼゼロに近く、どれだけ粘っても釣れないことが多いでしょう。
この時期にハゼが釣れない理由のひとつに、マハゼの一生が関係しています。マハゼは繁殖を終えると寿命を迎える魚で、秋から冬にかけて産卵を済ませた個体は、2月〜4月頃にはほとんど死んでしまうのです。繁殖に参加しなかったハゼが落ちハゼとして残ります。
つまり、春先の水辺にはハゼの姿そのものが少なくなっているというわけです。
ハゼの釣り方 餌釣り編
ハゼ釣りといえば、まず思い浮かぶのがエサ釣り。シンプルな道具で手軽に始められるうえ、しっかり釣果も期待できるので、初心者にもぴったりのスタイルです。ここではハゼ釣りで実績のあるエサや仕掛け、釣り方のコツをご紹介します!
■ ハゼ釣りにおすすめのエサ
ハゼはニオイと動きに反応する魚なので、生きた虫エサが抜群に効きます。
- アオイソメ:定番中の定番。動きも良く、活性の低い時期にも有効。
- ジャリメ(イシゴカイ):細身で吸い込みやすく、小型のハゼにも効果的。
※2~3cmほどにカットして使うと、針に掛けやすく食いもアップします!
■ 仕掛けの種類とおすすめスタイル
ブッコミ仕掛け

- :おもり+ハリで、投げて置いておくだけのシンプルなスタイル。初心者に人気です。
- ブッコミ仕掛けは、シンプルながらハゼ釣りの王道ともいえるスタイル。投げて待つだけの手軽さで人気ですが、ちょっとした工夫で釣果がグッと変わってきます。
- オモリの号数:2号~3号が基本
軽すぎると潮に流され、重すぎるとアタリが分かりにくくなるため、**2~3号(約7~11g)**がバランス良く使いやすいです。 - 針・ハリスの選び方
使用するのは「ハゼ針」がベスト。サイズは7~12号くらいまで。
ハゼ天秤仕掛け

天秤付きでアタリがわかりやすく、アオイソメとの相性も◎
おすすめ天秤仕掛け
ブラクリ仕掛け(おすすめ!)

「とにかく簡単に釣りを始めたい!」という方にはブラクリ仕掛けがピッタリ。堤防や護岸の足元に落とすだけでOKなので、初心者や子どもでも扱いやすいのが魅力です。もちろん投げて置いておくだけでもOK。
- おすすめサイズ:2号~3号
小さすぎると流されやすく、大きすぎるとアタリが出にくい。**2号~3号(約7〜11g)**がハゼ釣りにはちょうどいい重さです。
おすすめ ブラクリ仕掛け
■ 釣り方のバリエーション

- 置き竿スタイル:仕掛けを投げ入れて竿を固定し、アタリを待つスタイル。のんびり釣りたい人におすすめ。
- ミャク釣り(延べ竿):3〜5mの竿で足元を探る釣り方。アタリが手元にダイレクトに伝わり、ゲーム性が高くて楽しい! シンプルながら奥が深い釣りです。
ハゼの釣り方 ルアー編

ワームで狙うハゼ釣り ~見た目はゴカイ、中身はソフトルアー!~
最近では、ハゼ釣りにもルアー釣りを取り入れる人が増えています。中でも初心者でも始めやすいのがワームを使った釣り。疑似エサながら、正しく動かせば本物のゴカイやイソメに見えるため、ハゼも思わずパクッと食いついてきます。
■ ワーム選びのポイント
ハゼは目とニオイでエサを見分ける魚なので、匂い付きでゴカイやアオイソメに似た形・色のワームを選ぶのがコツです。
針にはジグヘッド(2g~3g)でもいいですがブッコミ仕掛けやブラクリ仕掛けにワームを付けてもOKです。浅場の砂地や泥底でナチュラルに誘えるようにしましょう。
おすすめワームその①
おすすめワームその②
■ アクションのコツ
ハゼは動かないルアーにはあまり反応しません。だからこそ、「置きっぱなし」はNG!
釣るためには、小刻みに動かしてアピールすることが大切です。
- 基本はズル引き:リールを少しずつ巻きながら、底を引きずるように移動させます。
- 軽くトントンとしゃくる:ワームに命を吹き込むように、軽く竿先を上下させてアクションを加えましょう。
ワームを使って釣るハゼは、アタリの感触もダイレクトで面白く、ゲーム性が高いのが魅力です。エサが苦手な人や、クリーンに楽しみたい人にもぴったりですよ!
■ ハゼクランクで釣る!~ハゼの縄張り本能を利用したリアクションの釣り~

ハゼ釣りにおいてちょっと意外だけど注目されているのが、**クランクベイトを使った「ハゼクランク」**というスタイル。見た目はバス釣り用の小型ルアーですが、実はハゼにも効果的なルアーなのです。
ここで重要なのは、ハゼクランクは“エサに見せて食わせる”釣りではないということ。
狙っているのは、ハゼの縄張り意識に火をつけるリアクションバイトなんです。
■ ハゼクランクは「排除本能」を利用する釣り
マハゼは意外と縄張り意識の強い魚で、自分のテリトリーに見慣れないものが入ってくると、追い払おうと攻撃してくることがあります。
ハゼクランクはその**“異物”として水中をゴロゴロと動き、ハゼを怒らせてバイトさせる**という釣り方です。
つまり、これは**「食わせる釣り」ではなく「怒らせる釣り」**。
この釣りの面白さはまさにそこにあり、見た目がエサに似ていなくても釣れるのが最大の魅力です。
■ クランクベイト選びと使い方
- サイズは小型(3〜4cm程度)のシャロークランク
- 底をゴロゴロとボトムノックさせながらゆっくり巻く
- アクションは一定スピードでただ巻きが基本。ときどき止めて変化をつけるのも効果的
- 障害物に当たったらリーリングを止めることにより浮き上がるので障害物をたやすく回避できます。
■ こんな人におすすめ!
- エサが苦手で触りたくない人
- ルアーで釣りたい!というゲーム性重視の方
- 反応の瞬間を楽しみたい上級者にも◎
見た目もカラフルで楽しいハゼクランクは、ハゼ釣りの新しいスタイルとして人気急上昇中!
ちょっと難しそうに見えるかもしれませんが、うまくハマればエサ釣りでは味わえないスリリングな一匹に出会えるはずです。
おすすめハゼクランク
釣ったハゼはこう食べる!~簡単&絶品おすすめ料理~

ハゼは「釣って楽しい、食べて美味しい」魚の代表格。クセがなく上品な白身で、どんな料理にもよく合います。ここでは、初心者でも簡単に作れるおすすめのハゼ料理をご紹介します!
■ 定番はこれ!ハゼのから揚げ
小型〜中型のハゼは頭・内臓・ウロコを取り除き、まるごと唐揚げにするのが王道。
骨までパリッと揚げれば、頭からしっぽまで丸ごと食べられるおつまみやおかずに大変身!
- 塩をふって少し置き、水分を拭き取る
- 片栗粉をまぶして180℃の油でカラッと揚げる
- お好みでレモンやポン酢をかけて!
シンプルなのにうま味がギュッと詰まった一品です。
■ ふわふわ&上品な味!ハゼの天ぷら
ハゼの白身は天ぷらにするとふわっふわで極上の口当たり!
特に小〜中型のハゼは、天ぷらに最適なサイズです。
- 三枚におろして骨を取る(面倒なら開くだけでもOK)
- 薄衣でサッと揚げて、抹茶塩や天つゆでどうぞ
プロも認めるほどの美味しさで、「ハゼ=天ぷら」と言う人も多いです。
■ デカハゼ限定!贅沢すぎるハゼの刺身
もし25cmクラスの大物(デカハゼ)を釣ったら…絶対に試してほしいのが「刺身」!
ハゼの刺身はあまり流通しておらず、自分で釣ったからこそ味わえる超レアな逸品。
透明感のある白身はねっとりと甘く、ポン酢やわさび醤油との相性も抜群です。
- 三枚おろしにして皮を引く
- なるべく薄めに切って盛り付け
- 氷でキュッと締めると歯ごたえアップ!
まさに「釣り人の特権グルメ」。釣った本人だけが味わえるごほうびです。
まとめ:宮城のハゼ釣りは、手軽で奥が深い!
ハゼ釣りは、道具も仕掛けもシンプルで始めやすく、釣って楽しく、食べて美味しい、まさに初心者にぴったりの釣りです。
特にここ宮城県では、サイズの大きいハゼが釣れることでも知られており、デカハゼとの出会いも夢じゃありません。
- 釣れる場所は干潟や河口、浅い漁港など。宮城県内なら松島湾、貞山堀、万石浦など人気ポイントが豊富。
- 釣れる時期は6月ごろから始まり、9月〜11月が最盛期。特に冬の落ちハゼは大物狙いのチャンス!
- 釣り方はエサ釣りもルアー釣りもOK。初心者はアオイソメ+ブラクリ仕掛けから始めるのがおすすめ。
- 釣った後はから揚げや天ぷらで絶品。デカハゼが釣れたら刺身もぜひ!